気がつかないうちに、人の目を気にして行動を決めていませんか。
「どう思われるだろう」と考えるほど心は緊張し、夜になるとその不安が強くなり、眠りも遠ざかってしまいます。
頭の中で不安がぐるぐる回り続けると、ますます眠れなくなってしまいます。
不眠に悩んでいる方の多くは、夜の不安に強くとらわれやすいもの。
この記事では、そんな不安に巻き込まれにくくするために、私自身がカウンセラーから学んだ考え方と、日常で役立つ3つの方法を紹介します。
カウンセラーに問いかけられて気づいた「人の目の影響」
カウンセラーにこう問いかけられました。
👉「あなたは“やらなければいけないこと”ばかり優先して、本当にやりたいことができていますか?」
この言葉にハッとしたのを覚えています。
その一言がきっかけで、少しずつ自分の気持ちに目を向けるようになりました。
まず変わったのは、“気づける自分”になったこと。
心の奥で小さな違和感を感じたときに、立ち止まって自分に問いかけるようになったんです。
──本当は、私はどうしたい?
──どうしたかった?
そうやって自分に耳を傾けるだけで、不思議と“人の目”に振り回されることが減っていきました。
自分の気持ちを置き去りにしなくなったことで、心の軸が少しずつ戻ってきた感覚があったんです。
自分は人の目を気にして、やりたいことを後回しにしてきた。
それに気づいたときから、不思議と「人の目」に引っ張られにくくなってきました。
ジャーナリングで夜の不安を吐き出す方法
不安やモヤモヤを頭にため込むと、夜はますます眠れなくなります。
そこで役立つのが「ジャーナリング」。紙に書き出すことで、不安を吐き出し、心の整理ができます。
やり方はシンプル。
- 時間を区切る(5分~10分)
- 頭に浮かんだことを正直に書く
- きれいにまとめようとせず、そのまま吐き出す
書いたあとは、それを「自分でコントロールできること」と「できないこと」に分けます。
そして、できないことは思い切って消すようにしています。
不思議なもので、書き出して、分けて、消す──それだけでも頭の中が整理されて、心の中のぐるぐるが静まっていくんです。
書き終えた紙を見返すと「これは大したことじゃない」と客観視できることもあります。
価値観リストで“自分軸”に戻る
人の目を気にしてばかりだと、自分の本音がわからなくなります。
そんなときに役立つのが「価値観リスト」。
「私はどうありたい?」と問いかけて言葉を書き出すと、自分にとって大切なものが見えてきます。
不安に振り回されにくい心の土台を作るために、価値観を見える化することはとても効果的です。
👉 価値観ノートの記事はこちらから
体験談
私自身、30年の不眠を抱えてきて思うのは、「もっと早くこの作業をしていればよかった」ということです。
「どんな風に生きたいのか」や「どんな自分でありたいのか」を考えるなんて、以前は一度もしてきませんでした。
この問いに答えを出すのは簡単ではありませんでした。
でも問い続けることで、自分の心が少しずつ整理されていき、驚くほどストレスが減りました。
「自分が求めているもの」がはっきりすることで、「いらないもの」も自然に見えてきます。
余計な荷物をそぎ落とすような感覚が、私にとっては“心が軽くなる”ことにつながったのです。
この変化が、夜の不安に巻き込まれにくくなる土台をつくってくれました。
心理的な手放し方で“人の目”をゆるめる
人の目を完全に気にしないのは難しいものです。
だからこそ「気づいたときに手放す」小さな習慣が役立ちます。
具体例としては──
- 深呼吸をして体をゆるめる
- 肩を落とす
- 「まあいいか」と言葉にする
- 意識を別のことに向けて“気をそらす”(好きな香りを嗅ぐ、窓を開けて空気を変える、温かい飲み物を飲む、指先をマッサージするなど。💡意識を人の目から別のことへ向けると、不安を強める脳の働きが落ち着きやすいといわれています。)
こうした小さな工夫が、不安から距離を取る助けになります。
まとめ|人の目よりも“自分の価値観”で眠りを取り戻す
人の目を気にしてばかりいると、心が重くなり眠りも遠ざかります。
でも、ジャーナリングで吐き出し、価値観リストで自分の軸に戻り、心理的な手放し方を身につけることで、不安に巻き込まれにくくなります。
大切なのは「人の目」ではなく「自分の価値観」。
自分にとって必要なものがはっきりすると、余計なストレスが減り、心が軽くなります。
その軽さが、自然な眠りを招いてくれるのです。
不安の渦の中にも、必ず戻れる場所があります。どうか安心して休めますように。
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