眠れない夜が続くと「今日は仕事を休んだ方がいいのか」「無理してでも行くべきか」と迷いますよね。
私自身も、不眠で疲れきった頭を抱えながら出勤したことが何度もありました。
この記事では「休むか、休まないか」の判断の目安と、どうしても休めない日の応急対処を、体験を交えてまとめます。
休む?休まない?判断の目安
眠れなかった朝に白黒つけるのは難しいもの。私は長いあいだ“頑張って行く派”でしたが、無理が積み重なって不安と緊張が強まり、悪循環になった時期もあります。いま振り返ると、期間で区切って判断するのが現実的でした。
- 1日眠れなかっただけ
多くの場合は出勤可。体はアドレナリンで動きます。
ただし車の運転・高所・機械作業など危険を伴う仕事は要注意。 - 2〜3日つづけて眠れない/強い疲労・めまい・吐き気がある
無理して行くと判断ミスや事故リスクが上がります。
思い切って休む方が、結果として回復が早いことも。 - 2週間〜1ヶ月以上つづく
医師・専門家に相談する段階。職場には「体調不良」で伝えてOK。
生活リズムや働き方の見直しも検討材料に。
私の失敗と学び
眠れないまま出勤した朝、頭に話が入らず同じことを聞き返してしまい、同僚に「さっき言ったけど」と真顔で返されたことがあります。恥ずかしさで自分を責めましたが、いまは能力の問題ではなく、脳が休めていなかっただけだと理解しています。この経験が「区切りをつけて判断する」大切さを教えてくれました。
休めない日の応急対処(“低速運転モード”)
どうしても休めない日には、完璧を手放す前提で過ごすとダメージが減ります。
- 今日は50%でOKと宣言
完璧を手放す合図に。自分に「低速運転でいく」と言葉で許可を出す。 - 午前は大事なことだけに集中
大きな判断・集中が必要な作業はできるだけ午前中に最小限だけ。 - 10〜20分の仮眠 or 目を閉じる休憩
デスクで目を閉じるだけでも脳は回復します。長寝は逆効果。 - カフェインは“必要最小限”
朝に1杯目安。飲み過ぎは夜の眠りをさらに悪化させがち。 - 「メモに頼るしかない日」
眠れなかった日は記憶力ゼロに近いので、私は“とりあえず全部メモ”でしのいでいました。書いてあれば安心できます。 - 危険作業は回避・先送り
可能なら同僚にヘルプを一言。「今日は寝不足で判断が鈍いかも」と伝えるだけでプレッシャーが減ります。
心を軽くするために役立った視点(カウンセリングでの学び)
- 「求められている以上を抱え込まなくていい」
私は“迷惑をかけないように”とハードルを上げすぎていました。**「与えられたことをやれば十分」**という言葉で肩の力が抜けました。 - 「想像の9割は現実と違う」→ 答え合わせ習慣
「仕事にならない」「迷惑をかける」と想像しても、実際はそうならないことが多い。
帰宅後に想像と現実のズレを1分で記録すると、不安の渦が小さくなります。 - 自責を手放すフレーズを決めておく
例:「今日は脳が休めていないだけ」「低速運転で大丈夫」。
その一言が、緊張を下げるスイッチになります。
補足:専門家のアドバイスもひとつの選択肢
私が相談していた睡眠の専門家からは、「できるだけ出勤した方が生活リズムが崩れにくい」という助言もありました。人と会って体を動かすことで自然な疲れがたまり、夜の眠りにつながることもあるそうです。
ただ、私の場合は無理をすると余計に辛くなる日もあった。この視点は**“選択肢のひとつ”**として参考にしつつ、最終判断はその日の自分の状態で。
今夜試せる一歩(3分ワーク)
1枚のメモに次の3行だけ書いて枕元へ置きます。
1)明日のモード:「50%運転でOK」
2)プランB(=最低限やること):できる最小タスク(例:「重要メールの返信だけ」)
3)一言フレーズ:「脳が休めていないだけ。今日は低速で」
— たった3行で、朝のプレッシャーは確実に軽くなります。
まとめ
- 休むか・休まないかは期間と体調で区切って判断。
1日→行けること多い/2〜3日→休む選択も有効/2週間〜1ヶ月位→専門家に相談。 - 休めない日は低速運転モードで。短い仮眠、ミス予防の外部脳、カフェイン最小限。
- 自分を責めない。それは弱さではなく、脳が休めていないサイン。
- 専門家の「出勤でリズム維持」という視点も状況次第で役立つ。
少しずつ、自分のペースで。無理を手放す工夫が、次の眠りへの最短ルートです。
受診・相談の目安(安全のために)
- 強い不眠・日中の支障が2週間以上続く
- めまい・動悸・吐き気・手の震えなど身体症状が強い
- 涙が止まらない/起き上がれないなど心のSOSが出ている
- 運転・高所・機械作業など危険作業がある
→ 我慢せず医療機関や相談窓口に。
医学的にも「不眠や日中の支障が2週間以上続く場合は受診を検討」とされています(厚生労働省や睡眠関連の専門機関でも案内があります)。
我慢せず、医療機関や相談窓口を利用してください。
※本記事は筆者の体験に基づく情報提供です。医療上の判断は必ず専門家にご相談ください。

