眠れない夜、「〇〇すべき」と自分を縛っていませんか?
眠れない日が続いていた頃、
私はずっと、
「どうすれば眠れるのか」
を調べ続けていました。
寝る前はスマホを見ない。
テレビは避ける。
眠れない時は、光の刺激を避けながら静かに過ごす。
本を読んだり、
ストレッチをしたり、
呼吸を整えたり。
そういう“眠るために正しいとされる行動”を、
できるだけ守ろうとしていました。
悪化したくなかったし、
ちゃんと整えれば、
眠れるようになる気がしていたからです。
眠れない夜は、
できるだけ刺激を入れないようにする。
それ以外の選択肢は、
どこか「ダメなこと」のように感じていました。
でも実際は、
そうやって過ごしていても頭は休まらず、
「また今日も眠れない」
「ちゃんとできなかった」
という感覚ばかりが残っていきました。
ルールを守っているのに、苦しくなる。
今思うと、
眠るためにやっていたことが、
自分をずっと緊張させていたのかもしれません。
「正しいこと」を優先していた
私は当時、
「眠るために正しいことをする」ことを優先していました。
でもその一方で、
本当は少しだけテレビを見て笑いたかったり、
好きな動画を見てぼーっとしたかったり、
そういう感覚もどこかにありました。
実際、テレビを見ているうちに、
ふっと眠気が来ることもあったんです。
でも、
「寝る前にテレビはよくない」
という情報の方を信じていた。
実際、
寝る前の強い光はよくないと言われていますし、
当時の私にとって、
生活習慣を整えることは大事なことでもありました。
でもいつの間にか私は、
「光を見たら眠れなくなるかもしれない」
という感覚そのものに、
強く縛られるようになっていた気がします。
テレビやスマホを見ることより、
“見てしまったことで眠れなくなるかもしれない”
という不安の方が、
頭を緊張させていたのかもしれません。
だから、
自分の体が少し緩んでいる感覚より、
“正しい側”にいようとしていました。
「これじゃダメかもしれない」
「ちゃんとしなきゃ」
そんなふうに。
「守らなくてもいいんだ」と言われた時
そんな時、カウンセリングで言われた言葉がありました。
「なんで、テレビくらい見たっていいんですよ」
私は、その言葉に少し戸惑いました。
“テレビを見てもいい”ことに驚いたというより、
「守らなくてもいいんだ」
という感覚の方が近かった気がします。
そして先生は、こんなことも言いました。
「“〜しなければならない”とか、“〜すべき”を優先しすぎて、
本当に自分がしたいこと、できていますか?」
その言葉を聞いた時、
私は少し言葉に詰まりました。
睡眠のことだけじゃなく、
自分の中には、
“ちゃんとしなければ”がかなり多かったからです。
それまで私は、
眠るためのルールを増やし続けていました。
・スマホはダメ
・考えすぎてはいけない
・ちゃんとリラックスしなければいけない
・眠れなくても焦ってはいけない
気づくと、
眠りのためにやることより、
「やってはいけないこと」の方が増えていた。
そしてそのルールを、
かなり真面目に守っていました。
でも、
守ろうとするほど、頭は休まらなかった。
眠れないことより、
“ちゃんとできていない自分”を監視していた感じに近かったのかもしれません。
感覚より、判断が先に動いていた
今振り返ると、
不眠の苦しさの中には、
「眠れない」だけじゃなく、
“正しくいなければ”
“間違ってはいけない”
という緊張も、かなり混ざっていた気がします。
そしてそれは、
睡眠だけの話ではありませんでした。
自分が本当はどうしたいのかより、
正しいかどうか。
悪化しないかどうか。
失敗しないかどうか。
そちらを先に確認していた。
「このままでいいのかな」
「また悪くなったらどうしよう」
そうやって、
感覚より判断が先に動いていたのかもしれません。
眠るために、
また“正しい側”に戻ろうとしていた。
その瞬間、
体はまた少し固くなっていたように思います。
眠れない夜に苦しかったのは、
「眠れないこと」そのものだけではありませんでした。
「眠れなかったらどうしよう」
「明日がだめになるかもしれない」
「また同じことを繰り返すかもしれない」
そんなふうに、
頭の中で次々に広がっていく考えに、
ずっと引っぱられていた気がします。
▶︎頭が冴えて眠れない理由|“考えに支配される夜”から抜け出す方法
考えが止まらなくなる夜、
気づくと今度は、
「こういう考え方をしているからダメなんじゃないか」
「自分のネガティブな考え方が悪いんじゃないか」
「ちゃんとできていない」
そんなふうに、
“眠れない自分”を責め始めることがありました。
不安のあとに、
今度は自責が始まる。
その流れの中で、
頭の中で起きていたことを書いています。
▶︎ 眠れない夜ほど自分を責めてしまう理由|「自分のせいかもしれない」と思う夜に

