不眠で仕事を休んでもいい?眠れないことも体調不良の一つです

不眠と仕事

眠れないまま朝になり、

「今日は仕事を休んだ方がいいのか」
「それとも、行った方がいいのか」

決められなくなることがあります。

体はつらい。

頭も回っていない。

それでも休むことを考えた途端に、

「急に休んだら迷惑がかかる」
「このくらいで休んでもいいのだろうか」

と、職場のことが浮かんでくる。

行かなきゃ。
でも、この状態で働けるのかな。

私も不眠がひどかった頃、何度もこの間を行き来しました。

先に書くと、眠れないことも、仕事を休むことを考えてよい体調不良の一つです。

けれど当時の私は、職場に穴をあけないために、処方されていた睡眠薬を決められた上限まで飲み、なんとか眠ろうとしていました。

それでも眠れないまま、仕事へ行ったこともあります。

薬を飲んでも眠れなかった。

それでも私が考えていたのは、自分の状態ではなく、どうすれば仕事へ行けるかということでした。

休めない。
人に迷惑をかけられない。
自分が頑張れば、その場はなんとかなる。

私の中では、眠れていない自分の状態より、仕事へ行くことの方が先になっていました。

私の中では「仕事は休んではいけない」が先に決まっていた

眠れないまま朝を迎えたとき、私は休むか、仕事へ行くかを考えているつもりでした。

けれど、本当に二つの選択肢を同じように見ていたわけではありませんでした。

私の中では最初から、

「仕事は休んではいけない」
「人に迷惑をかけてはいけない」

ということが、ほとんど決まっていました。

だから、自分の状態を確かめるより先に、

「今日休んだら、職場の人が困る」
「人が足りなくなってしまう」
「寝ていないくらいで休んだら、今後の仕事に影響する」

と考えていました。

そして最後には、

「つらいけれど、行けないほどではない」
「もう少し頑張れば動ける」

と、自分を仕事へ向かわせていました。

休むか、行くか。

二つを比べていたようで、実際には、仕事へ行くための理由を疲れた頭で探していたのだと思います。

「眠れなかっただけ」と、自分でも小さく扱っていた

熱があれば、「今日は休みます」と言いやすい。

けがをしていれば、自分でも休む必要があると判断しやすい。

けれど、

「昨夜、眠れませんでした」
「何日もほとんど眠れていません」

とは、なぜか言いにくいものがありました。

眠れなかっただけ。
体は一応、動いている。
会社へ行こうと思えば行ける。

私自身も、そのように考えていました。

眠れないことは外から見えにくく、熱のように数字で示すこともできません。

そのため、周りに説明しにくいだけでなく、自分でも不調を小さく扱ってしまいます。

でも、不眠が続いているときに負担を受けていたのは、体だけではありませんでした。

考えがまとまらない。
聞いたことが頭に残らない。
いつもならできる確認や判断に時間がかかる。

体は動いていても、頭はかなり疲れていました。

職場へ行けても、普段どおりに働けるとは限らなかった

眠れないまま出勤した朝、私は職場で同じ質問を二度したことがあります。

「さっき言ったよ」

そう返されて、初めて、聞いた内容が頭に残っていなかったことに気づきました。

自分では話を聞いているつもりでした。

普段と同じように動いているつもりでもいました。

職場まで行けた。
仕事も始められた。

それだけを見ると、その日は「仕事に行けた」ことになります。

けれど、職場へ行けたことと、普段どおりに働けたことは同じではありませんでした。

話を聞いても内容が残らない。

確認したことを忘れてしまう。

いつもならできることが、うまくできない。

私は、会社までたどり着けるなら、仕事もできることにしていたのだと思います。

自分のつらさだけでは、休む理由にできなかった

自分を大切にした方がいい。

自分の体調を優先した方がいい。

そのことは、分かっている人も多いと思います。

それができるなら、これほど迷わないのかもしれません。

本当は休みたい。
この状態で仕事へ行くのはつらい。

そこまでは、自分でも分かっている。

それでも、

「職場に迷惑がかかる」
「人が足りなくなる」
「この程度で休んでいいのだろうか」

と考え始めると、自分のつらさだけでは休むことを決められなくなる。

私もそうでした。

自分がつらいということより、職場へどのような影響が出るかの方を、判断するときの大きな理由にしていました。

だから、自分の状態だけを見て休むことはできませんでした。

誰かに、

「その状態なら休んでもいい」
「眠れないことも体調不良だよ」

と言ってもらえたら、やっと休む理由にできる。

休むか迷って検索しているときも、知りたいのは判断基準だけではなく、休んでもいいと言ってくれる言葉なのかもしれません。

不眠で仕事を休んでよいのか。

その答えを、私が一律に決めることはできません。

今日休むことで、別の負担が増える人もいます。

外せない仕事を抱えている人もいます。

仕事の内容や生活の事情によって、選ぶことは変わります。

ただ、眠れないことも、仕事を休むことを考えてよい体調不良の一つです。

熱がないから。
けがをしていないから。
体はまだ動くから。

それだけで、眠れていない自分の状態を小さく扱わなくてもよかった。

当時の私は、職場の事情はよく見ていました。

誰が困るか。
仕事にどんな影響が出るか。
休んだあと、どう思われるか。

でも、自分がどれほどつらいのかは、同じ重さでは見ていませんでした。

職場への影響がなくなるわけではありません。

それでも、自分がこれほどつらいということを、休む理由にならないものとして扱わなくてもよかったのだと思います。

もし当時の自分に声をかけるとしたら、

眠れないことも、仕事を休むことを考えてよい体調不良の一つだよ。

職場の事情を考えてしまうことも、簡単に割り切れないことも分かる。

ただ、眠れていない自分の状態も、最初から判断の外へ置かなくてよかったんじゃないかな。

そう伝えたいです。

このあとも迷いが残っているときに

眠れないことも体調不良だと分かっていても、罪悪感が強くて休むと決められないことがあります。

→ 不眠が続いて、仕事を休むかどうか判断しきれない人へ

いろいろ考えたうえで、今日は仕事へ行くと決めた場合の過ごし方は、こちらにまとめています。

→ 眠れなかった朝、それでも仕事に行こうとしているときに|低速運転で乗り切る方法

※この記事は、私自身の不眠体験をもとに書いたものです。仕事を休むかどうかを医学的に判断するものではありません。眠れない状態や仕事への支障が続いている場合は、かかりつけ医などへ相談してください。また、眠気やふらつきがあり、安全な運転や作業が難しい場合は、無理に始めず、職場へ相談してください。

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