眠れない夜ほど、自分を責めてしまう理由|“どうにかしなきゃ”が止まらない夜に
枕に顔をうずめながら、
頭の中では、
“このまま朝になったらどうしよう”
“また仕事に行けなくなるかもしれない”
“体調を崩したらどうしよう”
そんな未来の不安が、
次々と浮かんでくる夜があります。
眠れないことそのものより、
“眠れなかったことで起こるかもしれない明日”が怖くなる。
そして気づくと、
その不安の矢印が、
自分へ向いていく。
「ちゃんと眠れない自分が悪いんじゃないか」
「また考えすぎているから眠れないんじゃないか」
「こんな性格だからダメなんじゃないか」
「なんで気持ちを切り替えられないんだろう」
そんなふうに、
自分を責める声が大きくなっていくことがあります。
でもそれは、
弱いからではありません。
眠れない夜は、
頭が“理由”を探し始めやすくなることがあります。
なぜ眠れない夜ほど、自分を責めやすくなるのか
眠れない夜って、
理由がわからないまま、
不安だけが残ることがあります。
すると頭は、
「どこから崩れたんだろう」
「何が悪かったんだろう」
と、原因を探し始める。
そのとき、
一番近くにある説明として、
自分を責める方向へ流れていくことがあります。
「また考えすぎた」
「気にしすぎなんだ」
「自分が弱いからだ」
そうやって理由を置くと、
不安そのものが消えるわけではない。
でも、
理由のないまま漂い続けるより、
頭は“考え続けられる状態”に入っていきます。
そしてそこで終わらず、
さらに理由を探し始めることがあります。
「あの時こうしたからかもしれない」
「また同じことを繰り返すかもしれない」
気づくと、
眠れないことそのものより、
“自分を確認する時間”のほうが、
長くなっていくことがあります。
「こんな考え方だから眠れないんだ」と監視し始める
私の場合、
特につらかったのは、
「こんなふうに考えるから眠れないんじゃないか」
と思い始めたことでした。
不安になる。
↓
そんな自分を責める。
↓
責めるから緊張する。
↓
「だから眠れないんだ」とさらに監視する。
そんな流れが、
夜の中でずっと続いていた気がします。
眠れない夜は、
考えている内容だけじゃなく、
“考えている自分そのもの”が、
気になり始めることがあります。
「今の自分は大丈夫な考え方をしているか」
「また悪い方向に考えていないか」
気づくと、
自分をずっと確認し続けている。
早く元に戻らなきゃ。
そんな感じで、
頭がずっと自分の内側を見張っているような夜もありました。
でも、
少し離れたところから見てみると、
「今、自分の中に不安がある」
という見方もできます。
不安や苦しさが、
今ここに強くある。
でも、
それが“自分のすべて”とは限らない。
眠れない夜は、
不安そのものと、
自分自身が、
くっついてしまうことがあります。
不安がある、
ではなく、
“自分そのものが不安になっている”
ように感じる。
でも、
今ここにある不安や緊張も、
ずっと同じ強さのまま固定されているわけではありません。
波のように、
近づいたり、
少し離れたりしながら動いていることがあります。
そんなふうに、
ほんの少しだけ距離を取れる瞬間があると、
頭の中の圧が、
少し変わることがあります。
揺れやすい日は、「性格」ではなく「状態」のこともある
睡眠不足の時期や、
体がまだ回復途中の日。
心のエネルギーが少なくなっている日は、
人とのやり取りが重く感じたり、
小さな出来事にも揺れやすくなることがあります。
でもそれは、
“本当の自分の性格”が出ているというより、
今、
心の余力が少なくなっている状態に近い。
だから、
その揺れを、
その場で評価しなくていいのかもしれません。
「今日は疲れていただけかもしれない」
「心の余力が少なかっただけかもしれない」
そのくらいで、
止めておく夜があってもいい。
自分を確認し続ける時間を、少し休ませる
そんな夜は、
「ちゃんと眠れるか」
「この考え方で大丈夫か」
を確認し続ける代わりに、
一度、
頭を使わなくていい感覚に触れてみる。
深呼吸でも、
温かい飲み物でも、
外の音を聞くことでもいい。
うまく切り替えようとしなくていい。
ただ、
“今の自分を確認し続ける時間”を、
少しだけ休ませる。
理由を確定しようとしないまま、
その日の自分を置いておく。
そんな夜もあります。
眠れない夜に自分を責め続けていると、
気づかないうちに、
不安の流れへ引っ張られていくことがあります。
私も以前は、
不安 → 緊張 → 確認 → さらに不安
という流れの中に、
そのまま巻き込まれていました。
そのときに出会ったのが、
アスリートのメンタルトレーナーの方の、
「結果を出そうとすると、状態が崩れることがある」
「状態が整っているときに、結果はついてくる」
という考え方でした。
眠ろうとするほど緊張する。
うまくいかせようとするほど崩れる。
睡眠も、
少し似ているのかもしれない。
そんな「状態を整える」という見方については、
こちらにもまとめています。

