明日仕事だと思うと眠れない夜に|「眠らなければ」と焦る前に起きていたこと

不眠と仕事

明日は仕事。

そう思っただけで、急に眠れるかどうかが気になり始める夜がありました。

早く眠らなければ。

あと何時間眠れるだろう。

このまま眠れなかったら、明日はどうなるだろう。

まだ何も起きていないのに、気づいたときには、もう明日のことを考えていました。

そして、眠ろうとしているはずなのに、頭の中はだんだん忙しくなっていきました。

以前の私は、明日仕事があるから眠れないのだと思っていました。

けれど、「意味づけ」というものを知ってから、その夜に起きていたことを、少し違うところから見るようになりました。

「明日は仕事」

そこから私は、どこまで先へ進んでいたのだろう。

この記事では、「明日は仕事」と思ったあと、私の中で何が起きていたのかを、一つずつ分けて書いてみようと思います。

私の場合、仕事の前夜に眠れなかったのは、明日が仕事だからというだけではありませんでした。

「眠れなかったら、明日は大変になる」

そう意味づけしたことで、

「だから、今夜は眠らなければならない」

という緊張が始まっていたのだと思います。

明日仕事だと思った瞬間から、眠ることが気になり始めた

仕事の前夜は、布団に入る前から眠りを気にしていました。

今夜は早く眠れるだろうか。

途中で目が覚めないだろうか。

明日の朝、きちんと起きられるだろうか。

まだ眠る時間になっていなくても、頭のどこかでは、もう今夜の睡眠を確認し始めていました。

今日は眠れそう。

いや、少し頭が冴えている気がする。

こんなことを考えていたら、また眠れなくなるかもしれない。

眠ることを気にしないようにしながら、気にしている。

そんな状態だったと思います。

「早く寝なきゃ」

その言葉が浮かぶ頃には、眠ることは自然に起きるものではなく、明日のために今夜中に済ませなければならないことになっていました。

明日の仕事を負担に感じる理由は、人によって違う

仕事の前の日に眠れなくなる理由は、人によって違うと思います。

朝早く起きることかもしれません。

人と接することかもしれません。

苦手な人に会うことかもしれない。

プレゼンや、失敗できない仕事があることかもしれません。

決められた時間に動かなければならないことや、眠くても一日を途中でやめられないことが負担になっている場合もあります。

私の場合も、その日によって気になっていたことは違いました。

でも、何を負担に感じていても、そのあとの頭の動きはよく似ていました。

眠れなかったら、明日はもっと大変になる。

眠れないまま仕事へ行ったら、きちんとできないかもしれない。

それなら、今夜は眠らなければ。

ここまで来ると、私が明日の何を負担に感じているのかよりも、「今夜眠れるかどうか」のほうが大きな問題になっていました。

「明日は仕事」から「今夜は眠らなければ」まで

以前、「意味づけ」という言葉を知ってから、私は、実際に起きていることと、その先に自分がつけた意味を分けて見るようになりました。

その見方を仕事の前夜にも当てはめてみると、私の中では、こんなふうに話が進んでいました。

明日は仕事がある。

眠れなかったら、明日は大変になる。

仕事ができないかもしれない。

一日を乗り切れないかもしれない。

だから、今夜は眠らなければならない。

眠れなかったらどうしよう。

最初にあったのは、

「明日は仕事がある」

ということでした。

今、実際にわかっているのは、ここまでです。

けれど私は、そこにすぐ、

「眠れなかったら、明日は大変になる」

という意味をつけていました。

ここからが、私の意味づけでした。

そして、その意味づけから、

「それなら、今夜は眠らなければならない」

という判断が生まれていました。

以前の私には、この途中が見えていませんでした。

「明日は仕事」と「今夜は眠らなければ」が、最初から一つの事実のように感じられていたのです。

けれど、一つずつ分けてみると、私にとって大きなことが見えてきました。

不安や恐怖は、目の前の出来事だけから生まれていたわけではなかったのかもしれない。

私は、まだ起きていないことに、自分でも気づかないうちに意味をつけていました。

「眠れなかったら、明日は大変になる」

「きちんと仕事ができないかもしれない」

「一日を乗り切れないかもしれない」

そして、その意味を、これから起こる事実のように受け取っていました。

私が不安になり、怖がっていたのは、「明日は仕事がある」ということだけではなく、その先に自分が描いた明日だったのかもしれません。

まだ起きていない明日の中で、

もう困っている。

もう仕事ができなくなっている。

もう一日を乗り切れなくなっている。

自分でも気づかないうちに作っていた不安のシナリオに、今の私の頭と体が反応していた。

そのことに気づいたのは、私にとって、とても大きなことでした。

「何としても眠らなければならない夜」は、明日仕事があるという事実だけではなく、その先につけた意味から始まっていたのかもしれません。

意味づけに気づけば、すぐ変えられるわけではなかった

この流れに気づいたからといって、すぐに、

「眠れなくても大丈夫」

と思えたわけではありませんでした。

そう思おうとしても、私には無理でした。

実際に、眠れないまま仕事へ行くのはつらい。

頭がぼんやりしたまま一日を過ごすのも、いつものように仕事ができるか気にしながら働くのも、私は嫌だと感じていました。

だから、

「明日は大変にならない」

と別の意味に変えようとするより先に、まずは、その意味をつけている自分に気づくようになりました。

私は、明日の仕事を負担に感じているんだ。

以前、眠れないまま仕事へ行ったときのつらさを、また思い出しているんだ。

きちんと仕事をしなければと思っているんだ。

失敗せずに一日を終えたいと思っているんだ。

そうか。

私は今、そう感じているんだ。

「早く寝なきゃ」

その言葉の少し前には、こんなふうに明日を不安に感じている自分がいました。

以前は、そこを通り過ぎて、すぐに眠りを何とかしようとしていたのだと思います。

眠ることが、出さなければならない「結果」になっていた

私が「意味づけ」という言葉を知ったのは、アスリートのメンタルトレーニングについて話している動画でした。

結果を出さなければならないと思うほど、体が硬くなり、いつもの力を出しにくくなる。

その話を知ったとき、私は自分の眠りにも似たことが起きていたのではないかと思いました。

明日は仕事だから、今夜は眠らなければならない。

私にとって「眠ること」は、明日のために出さなければならない結果になっていました。

眠ろう。

力を抜こう。

考えないようにしよう。

眠気が来ているか確かめよう。

リラックスしようとしているはずなのに、実際には、眠るという結果を出そうとしていました。

眠れているかな。

まだ眠れていない。

このままでいいのかな。

そうやって確認するほど、頭も体も、休む状態より緊張するほうへ進んでいきました。

眠りに近づこうとしているのに、今の自分は、眠りから遠い状態になっている。

そのことにも、少しずつ気づくようになりました。

私が、仕事の前夜にしていたこと

「眠らなければ」と思っていることに気づいたとき、私は最初に、その考えを消そうとはしませんでした。

また意味づけをしている。

私は今、眠れなかった明日を先に考えている。

そして、今夜眠るという結果を出そうとしている。

まずは、そこまで進んでいる自分に気づく。

そのうえで、

私は明日の仕事を負担に感じているんだ。

眠れないまま一日を過ごすことが怖いんだ。

ちゃんとやらなければと思っているんだ。

そんなふうに、自分が感じていることを、そのまま受け取るようにしていました。

前向きな言葉で上書きするというより、

「そう感じているんだ」

と、いったんそこに置くような感じです。

そのあとで、自分に問いかけました。

今の私は、眠りに近い状態だろうか。

眠るという結果を出そうとして、体を硬くしていないだろうか。

眠りは、自分で直接起こせるものではありません。

私にできたのは、眠ることそのものではなく、眠りに近い状態へ少し戻ることでした。

例えば、息をゆっくり長く吐いてみる。

肩やあごに力が入っていないか、感じてみる。

布団に触れている体の感覚へ、意識を戻してみる。

これは、眠るための新しい課題ではありませんでした。

深呼吸をすれば眠れる、ということでもありません。

私の意識はもう、眠れなかった明日の中まで進んでいました。

そこから、まだ布団の中にいる今の自分へ、いったん戻る。

そのためにしていたことでした。

意味づけに気づくと、流れの途中へ戻れるようになった

「明日は仕事がある」

そこに、

「眠れなかったら、明日は大変になる」

という意味をつける。

そして、

「だから、今夜は眠らなければならない」

と判断する。

その結果、

「眠れなかったらどうしよう」

という焦りが始まる。

以前は、このすべてが一度に起きているように感じていました。

けれど、一つずつ分けて見ると、その途中に、自分がつけた意味がありました。

意味づけに気づくことは、その意味をすぐに変えたり、反対の意味に置き換えたりすることではありませんでした。

まして、

「仕事があるだけ幸せだ」

「眠れなくても何とかなる」

と、前向きに考え直すことでもありません。

私は今、明日を負担に感じている。

ちゃんとできないことを怖がっている。

だから、今夜は眠らなければならないと思っている。

そこまで見えてくると、焦りだけを何とかしようとするのではなく、その少し前にいた自分へ戻れるようになりました。

明日の仕事がなくなるわけではありません。

不安が、すぐに消えるわけでもありません。

ただ、

「明日は仕事だから、今夜は眠らなければならない」

という一続きの事実の中にいるのではなく、

私は今、そういう意味をつけているんだ。

その途中に気づける瞬間が、少しずつ増えていきました。

私の睡眠が変わり始めたのは、前向きな考え方を身につけたからではありませんでした。

苦しさは、出来事そのものだけではなく、その先に自分がつけた意味から始まっているのかもしれない。

その気づきを、実際の眠れない夜にも当てはめるようになったこと。

そして、眠るという結果を急ぐ前に、自分が何を感じているのかを見て、まだ何も起きていない今へ戻るようになったこと。

それも、私の睡眠が変わっていった一つのきっかけだったのだと思います。

「意味づけ」という視点について

この記事では、「意味づけ」という視点を、仕事の前の日に眠れない夜へ、私が実際にどう当てはめていたのかを書きました。

私が最初に「意味づけ」という言葉を知り、

「今起きていること」と「その先に自分がつけた意味」の境目に気づいたときのことは、こちらの記事に書いています。

不安で眠れない夜に起きていたこと|「意味づけ」を知って見え方が変わった

次に読むなら

それでも、実際に眠れないまま朝を迎えれば、仕事へ行かなければならない日もありました。

そんな日は、いつもの自分に戻そうとするのではなく、最初から「今日は低速運転で過ごす日」と考えていました。

眠れなかった朝、それでも仕事に行こうとしているときに|低速運転で乗り切る方法



タイトルとURLをコピーしました