不安で眠れなくなる夜があります。
—
その頃、私は減薬を進めている時期で、
薬が減っていく分、
別の支えを探すようになっていました。
—
すぐにうまくいくものではなくて、
そのときの自分なりに、
「これがいいのかもしれない」と思うものに
少しずつ触れていくような感じ。
—
その中で、
ひとつ強く残った考え方がありました。
—
アスリートのメンタルトレーナーの方の話を聞いたときに、
心に残ったものです。
結果よりも、先にある「状態」
「結果を出そうとすると、状態が崩れることがある」
「状態が整っているときに、結果はついてくる」
—
この話を聞いたときに、
睡眠も同じかもしれないと思いました。
—
眠ろうとすると、緊張する。
うまくいかせようとすると、逆に崩れる。
—
でも、状態が整っているときは、
眠ろうとしなくても、自然に眠りに近づいていく。
不安が強くなる流れ
もうひとつ残ったのが、
人は出来事そのものではなくて、
その出来事に対して頭の中で意味づけをして、
そのあとに感情が動いている、という話でした。
—
たとえば、
「眠れなかったらどうしよう」と感じるときも、
まだ起きていない未来に意味づけをして、
その流れの中で不安が強くなっている。
—
そのまま巻き込まれていくと、
考える
不安が強くなる
さらに考える
頭が覚醒していく
眠れなくなる
—
そんな流れが、そのまま続いていく感じがありました。
向きを戻すという感覚
この考え方を知ってからは、
同じように不安が来ても、
まず「来ていること」に気づく、
というところから少し変わっていきました。
—
いま、どんな感情になっているのか。
どこに引っ張られているのか。
—
また同じ流れに入っている気がする、
そう思ったときに、
一度、向きを戻すようにしていました。
自分がいたい状態に戻る
自分はどんな状態でいたいのか。
どんなときに、少し楽に過ごせていたのか。
—
私の場合は、
好きなことに集中できているとき
未来のことを考えすぎていないとき
今の中に自然に入れているとき
自分のペースで動けているとき
—
そういう状態のときは、
不安に引っ張られにくくて、
結果として、睡眠も少し安定していました。
少しずつ変わっていったこと
眠れるかどうかをどうにかするより、
その前にある状態のほうに、
少しずつ戻っていく。
—
うまくできる日もあれば、
流されるままの日もありました。
—
それでも、
この流れに何度も触れていく中で、
前と同じように巻き込まれ続ける時間が、
少しずつ変わっていった感じがありました。
—
向きやすい方向は、
繰り返すことで少しずつ変わっていくのかもしれない。
—
すぐに変わるものではないけど、
そのときどきで触れていく中で、
前とは違う流れに入る瞬間が増えていきました。
—
減薬中に、薬が減っていく中で、
別の支えとして触れていたことを、
いくつかに分けて置いています。
▶今に戻れないときに
減薬中に眠れない夜の不安が強いとき|今に戻るためにやっていたこと
▶頭の中にあるものを外に出したいときに
不眠症の不安をため込まない方法|頭の負荷を下げる書き出し習慣

