寝不足なのに、眠れない夜がある。
これだけ疲れているのに、
人間って普通、疲れたら寝れるんじゃないの?
そう思うのに、なぜかそうならない。
寝不足は一日でもつらいけど、
数日、または二週間、
下手したら一か月続くこともある。
—
私も、同じような状態が続いたことがあった。
最初は、
「さすがに2、3日もすれば眠れるだろう」
そんなふうに思っていた。
—
でも、気がつくと、
何日もその状態が続いていて、
カレンダーを見たときに、
「あれ、こんなに経ってるの?」
と思ったことがあった。
—
1週間、2週間、
気づけば、1か月近く、
まともに眠れた感じがしないまま過ぎていた。
—
体はずっと疲れているのに、
頭だけが、どこか動き続けている。
—
そのとき、ふっと浮かぶのが、
「自分がおかしくなってしまったんじゃないか」
という感覚。
—
なんでこうなるの?
何がわるいのか?
そうやって、原因を探し始める。
—
それと同時に、
このまま続いたらどうなるんだろう、
何か対策しなきゃいけないんじゃないか、
そんな気持ちも混ざってくる。
—
これって普通なのか、
おかしいんじゃないか、
原因は何なのか、
この先どうなるのか、
何か対策が必要なのか、
いくつもの考えが、
少しずつ重なっている。
—
でも、それを一つずつ整理しようとして、
また考え続けてしまう。
「このままじゃつらいから、なんとかしなきゃ」
—
寝不足で体は疲れているはずなのに、
頭のどこかは、まだ起きている感じがする。
頭だけが、うまく休まらない。
—
完全に強い不安というわけでもないけど、
自分の状態が分からなさから起こる不安。
—
眠ろうとしているのに、
どこかで様子を見ているような、
小さな見張りが残っている。
—
「眠れるかな」
その確認が、静かに続いている。
—
気づくと、
今どんな状態なのかを確かめたり、
どうすれば眠れるのかを考えたり、
なんとか眠ろうとしてコントロールしようとしたり、
いろいろと動いている。
—
でも、
原因を探しても、
何度も確かめても、
コントロールしようとしても、
どこかでずっと、
「ちゃんと眠れるかどうか」を気にしている。
—
その動きが、
はっきりした形にならないまま、
静かに続いている。
—
寝不足なのに眠れないとき、
何かが足りないというより、
「ちゃんと眠れるかな」という確認が、
頭のどこかで続いている状態なのかもしれない。
—
体はもう休もうとしているのに、
頭のどこかだけが、
まだ確認を続けている。
—
はっきりした不安ではないまま、
その小さな動きが、ずっと続いている。
—
眠れない理由を探しているつもりでも、
実際には、
その確認が終わらないまま、
次の考えに移っているような感覚もある。
—
うまく言えないけど、
眠ることができないというより、
“まだ起きている側に少し残っている”
そんな感覚。
—
私も、同じように
どうしたら眠れるのかを考え続けていた時期があった。
—
でも、
眠ろうとしているときほど力が入っていて、
どこかで「ちゃんと眠れるかな」と
様子を見ている感じが残っていた。
—
逆に、何もしていないときに、
ふっと眠気が来ることがあった。
—
その違いが何なのか、
そのときはうまく言葉にできなかったけど、
少しずつ、
頭の中で起きている動きが
関係しているのかもしれない、と思うようになった。
—
その仕組みが少し見えてくると、
あのとき感じていた、あの“ざわざわした感じ”も、
少しずつ変わってくるのかもしれない。
—
そのあたりを、
別の記事でまとめています。

