「なんで眠れないんだろう」
「こんなに疲れているのに…」
そう思ったことはありませんか。
体は疲れているはずなのに、
布団に入ってもなかなか眠れない。
私もそんな夜が何度もありました。
たくさん動いた日ほど眠れると思っていたので、
余計に不思議でした。
でも今振り返ると、
体が疲れていることと、
頭や神経が休まっていることは、
必ずしも同じではなかったように思います。
布団に入ると、
今日あったことを思い出したり、
明日の予定を考えたり、
眠れるかどうかを気にしたりする。
一つひとつは小さなことです。
でも気づくと、
頭の中では何かが動き続けていました。
「早く寝なきゃ」
「もうこんな時間か」
「明日大丈夫かな」
そんな考えが浮かんでは消え、
また別の考えが浮かんでくる。
思考は、
止めようと思ってもすぐには止まりません。
放っておくと、
そのまま続いていくこともあります。
体は休もうとしているのに、
頭だけがまだ働いている。
当時の私は、
そんな状態だったのかもしれません。
だから、
疲れているのに眠れないからといって、
必ずしもおかしいわけではありません。
体が疲れていても、
頭や神経がまだ休息モードに入れていないこともあります。
私の場合、
頭が休まらなかったのは、
考えごとが続いていたからだけではありませんでした。
眠ろうとしていること自体が、
頭を働かせていたこともあったのだと思います。
以前、アスリートのメンタルトレーニングについて話している動画で、
「結果を出さなければ」と思うほど、
体に力が入り、いつもの動きがしにくくなる、
という話を聞いたことがあります。
それを聞いたとき、
私の眠りにも、
似たことが起きていたのかもしれないと思いました。
早く眠らなければ。
明日のために、
今夜はきちんと眠らなければ。
そう考えた瞬間から、
眠ることが、自然に起きるものではなく、
今夜中に出さなければならない「結果」になっていました。
眠気は来ているだろうか。
まだ眠れていない。
このままでいいのかな。
眠ろうとしているはずなのに、
実際には、眠れるかどうかを何度も確認している。
その確認が始まると、
体は疲れていても、
頭は眠りを見張る側に回っていました。
疲れているのに眠れなかったのは、
疲れが足りなかったからではなく、
「眠らなければ」と、
眠りに力を入れていたことも関係していたのかもしれません。
「眠らなければ」と思っていた夜に、私がしていたこと
だからといって、
「眠ろうとしないようにしよう」
と考えると、
今度はそれが新しい課題になりました。
眠ろうとしてはいけない。
気にしてはいけない。
結局、また眠りを確認している。
そんなとき私は、
眠ろうとすることから、
いったん意識を別のところへ向けていました。
好きな動画を見る。
聞き慣れた音声を流す。
そのときの自分が、
少し力を抜けることをする。
それは、
動画を見れば眠れる、
リラックスすれば眠れる、
という方法ではありませんでした。
私の意識はもう、
眠れなかった明日や、
眠れていない今の自分へ向かい続けていました。
「まだ眠れない」
「あと何時間眠れるだろう」
そこから少し離れて、
今見ているものや、聞いているものへ意識を戻す。
眠るために何かをするというより、
眠れるかどうかを確認し続けている時間を、
いったん終わらせるような感覚でした。
もちろん、
動画を見ながらも、
眠気が来たか確かめてしまうことはありました。
このままでいいのかな。
早く布団に戻った方がいいのかな。
すぐに眠りのことを忘れられたわけではありません。
それでも、
眠ろう、力を抜こう、と
自分の状態を変えようとし続けるより、
意識を別のところへ置く方が、
私には、眠りを気にし続ける状態から離れやすかったように思います。
もし、
布団に入ると考えごとが続いてしまうなら、
その夜に起きている状態を、
こちらの記事でまとめています。

